『コウノトリ』 いのちのはじまり

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コウノトリ
いろんなカタチの
いのちの"はじまり"がある。

 

わたしがこのお話と出会ったきっかけをくれたのは"妹"でした。
わたしの妹は、ちいさいころからわたしよりしっかりしていてちゃきちゃきと物事をこなせる情にあついスポーツ少女でこれと決めたらほんとにまっすぐなわたしと正反対の性格。お姉ちゃん扱いされた試しなんて一回もなくていつも妹の方がお姉ちゃんにみられるくらい。

よく何もないところで転んだりけがしたりするわたしの手あてしてくれてたな〜なんておもいだす。
自分自身体弱かったのもあってよく風邪ひいて病院いってたのもあるんだろけど。
そんな妹はいつからか『看護師さん』を目指すようになって。
勉強全然好きじゃなかったのに必死に勉強して念願の5年制の看護専門学校に通うようになった。

始発の2本目にのって毎朝2時間くらいかけて通学して夜遅くまで学校で残って勉強して。
いろいろ悩んでたこともあったみたいだけど
やっぱり学びたいことを学ぶのは本当に楽しいみたいで
妹の口からよくわからないカタカナの長い病名とか症状の名前とか薬の名前とかでてくるのに???浮かびながらも生き生きと話す様子みててなんとなく微笑ましかったり。
中学の時は下から数えてたのに今はクラスでも上位なくらいテストでも頑張ってるんだとか。
土日も夏休みも実習とか補習とか模試とかでほとんど病院や学校にいっててわたしが帰省したり遊びに行ったりしてるとズルイって毎回言われるけど
そんな妹のこと、絶対面と向かっていえないけど、ほんとはすごい尊敬してるしスゴイなって思ってるし、ちょこっと自慢でもある。
普段はおせっかいでウザイくらいかまってちゃんだし、短気だし、性格も趣味も真逆だからすごいぶつかるけど。姉想いなことも家族想いなことも優しいところがたくさんあるってことも知ってる。うまく素直になれないだけなんだよね(笑)
だから、絶対『助産師さん』になるっていう夢叶えてほしくて。
全力で応援したいとおもってる。

医療系のドラマはいのちの"最期"や"死"と向き合うお医者さんを描くことが多いけど
このドラマではいのちの"はじまり""生"と向き合うお医者さんたちのお話。

いろんなカタチのはじまりがある。
みんながみんな必ずしも健康に無事にうまれてこられるとは限らない。
健康に生まれてくることができても健康に育っていけるとは限らない。
せっかく生まれてきたいのちなのに親からの愛情を十分に受けられないこともある。
ほんとにいのちのはじまりって
うまれるって『キセキ』なんだなって。

お母さんも最初からお母さんになれるわけじゃなくて...
赤ちゃんが生まれてその瞬間から赤ちゃんと一緒にすこしずつすこしずつお母さんになってく。
お母さんも人間で。いろんな事情や都合があって。
それでもおなかに宿った新しいいのちをまもろうとするのがらおかあさん。
24時間陣痛に耐えぬいてお母さんになるひともいる。
親に愛情を受けずに育った過去から自分のこどもを育てるのが不安で赤ちゃんを捨ててしまうお母さんもいる。
出産でいのちをおとすお母さんもいる。

 

 

つぎの誕生日を迎えたらわたしもお母さんが"お母さん"になった年に追いつく。
今思えば、おかあさんの決断ってほんとにスゴイものだったんじゃないかなと尊敬する。
正直、今わたしが新しいいのちをお腹に宿したとしてもお母さんになれる自信なんて全くない。
この先ちゃんと育てていけるのかなって怖いし不安だし。
お母さんもそんな気持ちを抱えながらきっとわたしのこと産んでくれて
ちゃんとここまで育ててくれた。
お母さんは『ごめんね』っていつも言うけど
わたしは『ごめんね』って言われるようなことなんて何にもないとおもってる。
すごく愛してもらって数え切れないくらいたくさんのものを与えてもらってこの21年すごくしあわせで。
ほかの家とは比べる必要も無い。
『ふつう』なんて『あたりまえ』なんてそれぞれのおうちで違うんだし。うちはうちでいい。
わたしはおかあさんの娘でうまれてこれてほんとによかったなってこころからおもってるから。


だから、これからはおかあさんの娘として生まれてきてくれて『ありがとう』って言ってもらえるようにすこしずつすこしずつわたしなりのカタチでかえしていけたらと思う。


お母さんの前だとついつい素直になれなくてぶつかることも多いけど。不器用だけど。


あのとき、
お母さんがわたしを生むと決断してくれていなかったら
わたしはこの世界にうまれることもできず
今出会えてるたくさんの素敵な人達とも出会えず
こんなに楽しくてしあわせな毎日を過ごすこともできなかったんだと思うといかに自分がしあわせかをこころから感じる。
本当に生んでくれて『ありがとう』。

 

 

赤ちゃんを産むことができるのは女の人だけかもしれない。
だけど、決して女の人だけの問題じゃなくて。
むしろ男の人にこそこのお話みてほしいなとわたしは思う。
何もできないわけじゃない。
ただ、そばにいて支えてあげるだけでも
不安に寄り添ってあげるだけでも
心配してあげるだけでも
むしろ、お父さんにしかできないいろんなカタチの出産が子育てがある。お父さんだってすこしずつお父さんになってく。

 

いのちのはじまり
キセキの瞬間。
これからお母さんお父さんになるひとへ。
たくさんのひとたちにみてもらえたらなとおもったのでシェアします。

 

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